おもしろいです
ドン=フリーマン作/松岡享子訳/借成社刊
緑色のコールテンのズボンをはいたぬいぐるみのくま、それがコールテンくんです。
デパートのおもちゃ売場に並んでいるコールテンくんを見つけた少女リサは、とても気に入ったのですが、よく見るとズボンのボタンが一つとれていたので、お母さんは買ってくれません。
その晩、コールテンくんはとれたボタンを探そうと、店内をまわって失敗を重ねます。
この場面のスリルとサスペンスが物語をもりあげます。
しかし、ボタン探しは失敗し、くまくんはもとの棚に戻されてしまいました。
翌日、リサは自分の貯金をはたいて、コールテンくんを買いとり、ボタンもつけてやり、抱きしめます。
失望感はみごとに希望と友情にみたされる展開で、物語は幕を閉じます。
この結末の安堵感が、読み終わって読者にほのぼのとしたあたたかみとなごみとをもたらせてくれます。